03/06/2026
ビーボ・アザーブラザー
仄かに漂うバニラ香とラタキアのスモーキーさ。それは、意識していないと気が付きにくい位だ。ペリクのお陰で際立ったゴールデンバージニアとブラックキャベンディッシュの優しい甘みは、心地良さを約束してくれる。オレンジとクレマンティーヌのフルーティーさは、フルーティーかつ華やかでありつつもどこか奥深さがある。
今となっては大ヒット商品、「ビーボ」はご存知の通り、バニラとオレンジのフレーバーを活かした逸品である。その世界観はまるでヨーグルトを連想させる優しい甘さ。そして、もう一人の兄弟であるこの「アザーブラザー」は、ブラックキャベンディッシュの割合を敢えて減らし、その代わりとしてラタキアとペリクを加えたのである。
するとどうでしょう?兄弟は互いに似てはいるけれど、やはり違うのだ。仄かなスモーキーさとフルーティーさのマリアージュが魅せる世界観は、どこかで「経験した」覚えがある。こんなカクテルがあったよなぁ、とふと思い出してしまった。そう、「オールドファッションド」である。
オールドファッションドと言えば、様々なバリエーションがあるが、バーボンウイスキー60ミリリットルに、アンゴスチュラ・ビターズを2ダッシュ、角砂糖を1個に、表面を焦がしたスライスオレンジを1つ添えたバージョンを思い起こさせる。
缶を開けると、かなり大雑把めなミクスチャーであり、かなり湿り気味であることに気が付く。これは恐らく、燃焼温度が上がりにくい様にというダンタバコのブレンダーの優しさではないかと考えられる。
若干タイトめに詰めて着火すると、オレンジとクレマンティーヌのフルーティーさが広がる。けれども、仄かに漂うバニラ香とラタキアのスモーキーさのお陰で深みを感じるのだ。中盤にさしかかるにつれて、フルーティーなアロマはいい意味で脇役へと役柄をガラリと変える。終盤になるに従ってゴールデンバージニアの甘さはクレッシェンドするが、オレンジとクレマンティーヌのフレグランスは助演俳優の様な立ち回りとは言えど存在感がある。
1ボウルを通して、バニラとラタキアのスモーキーさは気が付けるかどうか、というくらい仄かである。けれども、だからこそこのパイプたばこの世界観がこんなにもディープなのである。ゆらりと移り変わる香喫味は時間が短く感じてしまうくらいだろう。
このパイプたばこは、フレーバー系の中ではニコチンがややしっかりめである。よって食後の喫煙がオススメだ。因みに、このパイプたばこが魅せる世界観は前述の通り、カクテルのひとつであるオールドファッションドを彷彿させるのだが、そのカクテル言葉がいかにもこのビーボ・アザーブラザーらしい言葉だったので、紹介したい。それは、「我が道を行く」である。個人的には、ハイボールをチェイサーにこのたばこを愉しみたい。
ブレンド:ゴールデンバージニア、ブラックキャベンディッシュ、ラタキア、ペリク(当店独自の見解)
フレーバー:オレンジ、クレマンティーヌ、バニラ
50g/3000円
#パイプたばこ #新商品 #ダンタバコ #嗜好品 #文化