
09/05/2025
こんにちは、スタッフの塚田です。
過ごしやすい陽気が続いていますね。
お店には夏酒が続々と届いています。
そんな中昨日、京都の木下酒造から杜氏のフィリップハーパーさんがいらしてくださいました。長い造りを終え、久しぶりに東京に出てきて新鮮だと仰っていました。
そして本日、木下酒造の夏酒『アイスブレーカー』も入荷いたしました!
もともと『アイスブレーカー』は梅雨のジメジメとした蒸し暑さを吹き飛ばすべく、氷を入れて爽やかに味わってもらおうと誕生したお酒だったそうです。
日本酒ではあまり馴染みのないロックや、ソーダ割り。当然お酒は薄まりますが、それでもしっかりと飲みごたえがあるのが玉川です!
夏のお酒のイメージが強い『アイスブレーカー』ですが、お燗にしても美味しいため、冬でも楽しまれています。
そして、お燗にすることで、しっかりとしたボディが膨らみ、奥行きや旨みをさらに味わえます。お燗にする温度も、アツアツのカンカンでOK!夏場は、それにクラッシュアイスをぶち込んだ燗ロックもおすすめ!
ハーパーさんにお話しを伺うと、やはりお米の高温障害による質の変化や価格の高騰は、悩ましい問題のようです。
特に北錦や五百万石は収穫期が高温になる時期と重なるため、溶けにくかったり、割れやすかったり影響が大きかったようです。そんな状況下で、造りもお米の状態に合わせて工夫を強いられたそうです。
ハーパーさん曰く、今まで積み重ねてきた経験を一度リセットして造りに向き合ったそうです。その甲斐あって、今年の玉川はどれも当たり年、渾身の出来だと仰っていました。
北錦や五百万石よりも晩生の雄町や山田錦はまだ状態がよく、さらに高温に強いHyogo Sake85なども導入して、今年も玉川らしくボディのしっかりとしたお酒が出来上がったようです。
冷蔵庫に入っている方が不安になるとおっしゃるハーパーさんの言葉通り、その辺に転がしておいて酒質が熟していくのも玉川の醍醐味。ロックから熱燗までどの温度帯でも楽しめる玉川。BY表記をしているので、BY違いで楽しむファンが多いのも玉川の特徴です。とにかく自由に楽しんでほしい!そんなハーパーさんの想いが感じられます。
ワインでいえばフルボディの赤!そんな玉川のお酒は海外の方にもファンが多いそうです。特別純米の火入れは実はイギリスで人気があるそうです。
かく言うワタクシも玉川の大ファンです。いちばん好きなのは『山廃 無濾過生原酒 雄町』。数あるラインナップの中でワタクシの私情で死守している商品です。
ぜひ皆様にも、日本酒の固定概念に縛られず、自由にお楽しみください!
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