27/08/2026
フランスとイタリアのスパークリングワインの造りを比較して見えてきた、それぞれの土地と料理の関係。
ソムリエの本多康志さん、ゴッセ・アンバサダーの矢田部正且さんをお招きして開催したセミナーでは、シャンパーニュとイタリアのスパークリングワインを、標高、土壌、果実の成熟度、酸度、マロラクティック発酵の有無、そしてブレンディングという視点から比較しました。
シャンパーニュは、広大な地域に広がる多様なテロワールを持っています。
異なる標高や土壌、気候条件のもとで育ったブドウ。それぞれの品種やヴィンテージの個性をアッサンブラージュによって組み合わせることで、一つのワインの中に複雑性と奥行きを生み出します。
ゴッセにおいても、多様な素材の個性を見極め、ノンマロラクティック+長期熟成によって生かしながら調和させることが、ワイン造りの重要な哲学です。
一方イタリアでは、より限られた地域の中で、その土地固有の標高、土壌、品種、気候をワインに映し出し、果実の成熟度や酸といった個性を生かすスタイルを見ることができます。
MLFを行うのか、酸をどのように残すのか、果実をどこまで成熟させるのか。そうした一つひとつの選択が、最終的な味わいを形づくります。
「多様な個性を組み合わせて複雑性を生み出す」シャンパーニュ。
「土地の個性を映し出す」イタリア。
どちらが優れているということではありません。
そこには、それぞれの土地で育まれてきた食文化との深いつながりがあります。
多様な地域や文化を取り入れながら発展してきたフランス料理。
そして、それぞれの土地の食材や伝統と深く結びついてきたイタリア料理。
「スパークリングワイン」という一つのカテゴリーで括ってしまうと見えにくくなる、それぞれのワインの個性。
標高、土壌、品種、果実の成熟度、酸、醸造、そしてブレンディング。一つひとつの要素を紐解いていくと、そこにはその土地と造り手が選び取った、たくさんの個性が詰まっています。
「スパークリングワイン」としてではなく、「ワイン」としてその個性を見つめてみる。
今回の比較を通じて、改めてその奥深さを感じるセミナーとなりました。
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